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2011年6月 1日

 治療法としてスリープスプリントが優れているのは、外科的治療のように体にメスを入れないでよいこと、薬物療法のように副作用の心配をしないでもよいことです。また、内科的治療のCPAPはのどが乾燥するといった弊害がありますが、スリープスプリントは装着することで生じるデメリットがありません。
 そして、一番の長所は寝る前に口に装着するだけで、CPAPのような大がかりな器具がいりません。小さなものなので、洗面道具と一緒に出張や旅行にも持って行けます。透明なので装着しても、ほとんどわかりません。若い女性の場合など、いびきを気にして友だちと旅行に行けないという人もいますが、スリースプリントならば安心して旅行できるでしょう。
このように、スリープスプリントは患者に負担をかけない治療法であると同時に、治療効果が高いことがメリットとなっています。スリープスプリント治療を受けた患者188人のうち、いびきの状態に改善が見られず以前とまったく同じという人は4%だけというデータもあります。
さまざまないびき治療方法の中で、一番デメリットの少ないのがスリープスプリントだと言えます。したがって、ファーストチョイスとしてスリープスプリントで治療して、効果が現れない場合はCPAPに、それでもダメなら外科的治療へと進めていくのが順当なのではないでしょうか。
ただし、スリープスプリントは自分の歯に固定するので、残っている歯が20本未満の人には向いていません。20本以上残っていても歯周病がひどければ、やはり固定できないのでムリでしょう。また、下あごを引き出すので、あご関節に異常のある人にはリスクがあります。口を閉じて鼻呼吸になるので、蓄膿症や鼻詰まりのひどい人にも向いていません。18歳以下の子どもは歯並びやあごの形が変わっていくので、成長に応じて数ヵ月ごとにスリープスプリントを作り直さなければいけないので、現実問題として適切な治療法とはならないでしょう。

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