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2011年3月31日

 いびきや睡眠時無呼吸症候群の治療にはさまざまな方法があります。
無呼吸が1時間に20回以上の中等や重症の患者の場合に、広く行なわれているのがCPAP(シーパップ)療法という内科的治療です。CPAPとは、鼻マスクを装着し、エアチューブを通して空気を送りこんで、上気道が狭くならないようにする医療器具です。装着すれば、いびきや無呼吸が改善され、熟睡できるようになり、昼間の耐えがたい眠気もなくなります。
 しかし、鼻マスクやエアチューブなどの装着に違和感を覚えて、却って眠れなくなる人もいます。また、口の中が乾燥するという副作用があります。器具がかさばり、出張や旅行の時など持ち運びに不便ですし、同じ部屋に同宿者がいると驚かせてしまうでしょう。そのほか、CPAPを購入すると30万円ほどかかり、レンタルでも月3000円ほどかかります。一生レンタルするとなると、バカにならない値段です。
 気道を広げる手術をする外科的治療もあります。咽頭形成術と言い、口蓋垂(のどちんこ)などの切除、縫合をします。手術の痛みが翌日まで続くことはほとんどありませんが、全身麻酔で行なうため、1週間程度の入院が必要です。最近は咽頭形成手術でもレーザーが使われるようになり、患部を焼き切ると同時に縫合もできるので時間短縮でき、日帰り手術が可能な場合もあるようです。
 ただし、咽頭形成術の効果については、時間の経過と共に再発するケースもあり、特に肥満の人の場合は効果が疑問視されています。
 そのほか、薬物療法もあります。抗うつ薬で睡眠を深くし、無呼吸回数を減らす方法です。呼吸刺激剤を用いて、狭くなった気道に負けないように呼吸を強くさせる方法もあります。就寝前に点鼻薬を使って、鼻詰まりを改善する場合もあります。
 しかし、薬物療法は気道が狭くなっているという根本原因にたいする解決策ではないので、補助的手段に過ぎません。常用すると効果が薄れる場合もあります。
 このように、内科的治療や外科的治療、薬物療法には、それぞれ一長一短があります。

2011年3月16日

睡眠時無呼吸症候群はSleep Apnea Syndrome(SAS)と言います。医学的には無呼吸(10秒以上の呼吸停止)が1時間に5回以上、あるいは一晩7時間の睡眠中に30回以上起きると「睡眠時無呼吸症候群」と診断されます。
 寝ている間に上気道が狭くなって、呼吸が少なくなったり(低呼吸)、気道が完全にふさがって呼吸が止まったり(無呼吸)します。呼吸が止まれば命が危ないので、危険を察知した脳が呼吸を再開するよう指令を出します。脳からの指令で再び呼吸を始めますが、その時に気道にたまっていた空気が勢いよく吐き出され、大いびきになるのです。
 無呼吸になるたびに、脳は覚醒して指令を出します。1時間に5回以上無呼吸になっていれば、その回数だけ脳も目覚めているということです。睡眠中に1時間に5回以上も電話のベルが鳴って起こされれば、誰でも睡眠不足になってしまうでしょう。翌日の昼間に強烈な眠気に襲われるのは当然です。
そんな状態が毎日続けば、「眠いな」と思った瞬間に前後不覚に眠ってしまうということも起きます。長い間、居眠りは気の緩みと思われてきました。しかし、睡眠時無呼吸症候群は病気なのですから、精神的なもので防ぐことはできません。実際に、仕事の電話をしている最中や会議中に突然眠り込んだり、先生が授業中に眠り出したりなど深刻な例がたくさんあります。最も悲惨なのは、車の運転中に居眠りしてしまうことです。自分の命が危険にさらされるばかりか、他人の命すら巻き添えにしかねません。
 また、睡眠不足によって、頭痛や体のだるさがあり、精神的に追い詰められ、無気力など軽いウツ症状になる場合もあります。
 「大きないびき」と昼間の「耐えがたい眠気」が、睡眠時無呼吸症候群の特徴です。その他、起床時に頭がズキズキ痛んだり、集中力や持続力がなくなって単純ミスを連発したりなど、今までにない症状が出ていたら要注意です。単なる疲れと思わずに、睡眠時無呼吸症候群を疑ってみてください。そして、早めに受診することをお勧めします。取り返しのつかない事故を起こす前に、早めに気付いて治療することが望まれます。

2011年3月 1日

 いびきはどのようにして起きるのか、簡単に説明しましょう。
 鼻から吸い込んだ空気は上気道を通って体内に取り込まれます。この上気道は、肥満、扁桃肥大、加齢による筋力低下などによって狭くなることがあります。狭くなると空気抵抗が大きくなり、粘膜などが振動したり摩擦音がします。この振動音や摩擦音がいびきなのです。もともと、上気道には、吸い込んだ空気のほこりなどを取り去って肺に入れないようにする役割もあるので、凹凸が激しくなっています。風邪をひいてノドを腫らすと、それだけ上気道が狭くなって呼吸が苦しくなるなど、空気の通り道が狭くなりやすい構造になっているのです。
  そして、寝る時はあお向けに寝ますから、軟口蓋や口蓋垂(のどちんこ)などが重力によって下へ沈みます。その結果、上気道が狭くなってしまうのです。睡眠中は筋肉もゆるんでいて、のどや舌の筋肉もゆるんでいるので振動しやすくなっています。
 このように、睡眠中はいびきをかく条件が揃っているのです。

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