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2010年1月25日

次に、歯の代表的な病気である虫歯について見ていきましょう。
虫歯は遥か昔の時代から人間を悩ませてきました。今の日本では、大人の八割以上に虫歯があるという統計が出ています。
虫歯になる原因は何かと聞かれたら、たいていの人は「きちんと歯を磨かないから」「甘いものを食べ過ぎるから」などと答えることでしょう。
では、なぜ清潔にしておかないと、虫歯になるのでしょうか。甘いものが歯に悪いといわれるのはなぜでしょうか。
大きな鍵を握るのは、ストレプトコッカス・ミュータンスという細菌。いくら清潔な人でも、口の中にはたくさんの細菌が住んでいます。ミュータンス菌はその一つで、
それだけでは問題になりません。
でも、この菌が糖分からグルカンと乳酸の二つをつくりだすと、事態は悪い方向へ進んでいきます。
グルカンはネバネバしていて、歯に歯垢を付着させます。その歯垢がミュータンス菌の巣窟となり、乳酸が少しずつ歯を溶かして、虫歯になってしまうのです。
つまり、甘いものを食べるのは、ミュータンス菌にエサをやる行為なのです。歯の表面についた食べ物のカスがネバネバした歯垢となって、菌が繁殖し、酸が歯を溶かしていくわけです。
食後に正しい歯磨きをしないと、虫歯ができる状態をつくることになるのが、おわかりいただけたでしょうか。

とはいえ、虫歯になるには、体質も関係しています。熱心に歯を磨いているのに虫歯になりやすい人、さほどでもないのに虫歯にならない人がいるのは、おそらく皆さんお気づきでしょう。
虫歯では酸が歯を溶かしていくため、その人の唾液の性状による違いがあります。唾液が酸性に傾いている人は虫歯になりやすく、アルカリ性に傾いているとなりにくいといえます。

ですから、私のところへ見えた患者さんには、唾液のテストを受けて、虫歯になりやすいかどうかを知っておいていただくようにしています。
虫歯が進行する速さも、人によって違います。痛みを感じるまでに何年もかかることもあります。

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